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YouTubeで2,430万回再生されている藤井風さんの「帰ろう」。
この曲を聴いて感動した!という声が続出しています…もちろん筆者もPVを見て号泣でした…寂しげな背景に歌がとてもマッチしてるんです!
ところで、「帰ろう」の歌詞について、藤井風本人が解説しているってご存知でしたか?
作詞した本人の解説なら、きっと深い意味まで教えてくれそうですよね…知りたい!
そこでこの記事では
- 「帰ろう」はどんな曲?
- 「帰ろう」の歌詞の意味を藤井風本人が解説していた!
- 「帰ろう」の歌詞の意味って?
以上についてお伝えしていきます!
藤井風「帰ろう」はどんな曲?
全て流して帰ろう#藤井風 pic.twitter.com/DsR5f8JBzf
— Luna🥦 (@luna_ilast) December 19, 2022
藤井風の「帰ろう」、一体どのような想いが込められた曲なのでしょうか?
この歌には人生や命、死についての思いが綴られています!
藤井風の詞には、こんな想いが込められています。
この世の生物の全てには、生まれたら必ず死がやってきます。
これは誰もが経験することであり、逃れることはできません。
これまで生きてきた経験も、全てが楽しいことだけではなかったでしょう。
人生には色んな出来事があります。
苦しかったこと、辛かったこと、時には死にたいと思ったこともあるかもしれません。
これらの思いを全て置いて、綺麗にした状態であの世へ行こうという、藤井風の静かな死生観が込められた歌になっています。
「帰ろう」を本人が解説!想いが深い・・
藤井風が作詞・作曲した「帰ろう」ですが、実は本人が解説しているんです!
『すべては神からの贈り物、ということを私に思い出させている』との
藤井風みずからの発言です!
解説によると…この曲は、老人ホームにいた老人の方の話を聞いて制作したそうです。
老人ホームは、ある意味自身のこれまでの人生をゆっくり振り返る場ともなり得るでしょう。
この「帰ろう」に、仏教に通じるような死生観に似た雰囲気が漂っているのはそのためなんですね。
「帰ろう」はシングル曲ではなくアルバムの中に収録されている曲で、藤井風が1番大切にしている曲だ、との発言もありました。
またMVとして視覚化した「帰ろう」は、本人も『とても素晴らしい作品に仕上がった』と言っています。
様々な思いから、本人にとっても思い入れの強い1曲となったようです。
帰ろうの歌詞をチェック
それでは実際に「帰ろう」の歌詞を見ていきましょう。
あなたは夕日に溶けて
わたしは夜明けに消えて
もう二度と 交わらないのなら
それが運命だね
あなたは灯ともして
わたしは光もとめて
怖くはない 失うものなどない
最初から何も持ってない
それじゃ それじゃ またね
少年の瞳は汚れ
5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない
それじゃ それじゃ まるで
全部 終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから
ああ 全て忘れて帰ろう
ああ 全て流して帰ろう
あの傷は疼けど この渇き癒えねど
もうどうでもいいの 吹き飛ばそう
さわやかな風と帰ろう
やさしく降る雨と帰ろう
憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし わたしが先に忘れよう
あなたは弱音を吐いて
わたしは未練こぼして
最後くらい 神様でいさせて
だって これじゃ 人間だ
わたしのいない世界を
上から眺めていても
何一つ変わらず回るから
少し背中が軽くなった
それじゃ それじゃ またね
国道沿いで別れ
続く町の喧騒 後目に一人行く
ください ください ばっかで
何もあげられなかったね
生きてきた意味なんかわからないまま
ああ全て与えて帰ろう
ああ何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられるもの
ありがとうって胸をはろう
待ってるからさ もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所 帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ荷物 手放そう
憎み合いの果てに何が生まれるの
わたし わたしが先に忘れよう
ああ今日からどう生きていこう
「帰ろう」作詞・作曲 藤井風
こうして歌詞を見て読むことで、また感じ方が変わるのではないでしょうか。
それでは、詳しく見ていきましょう!
帰ろうの歌詞の意味を考察
今日いた人が明日はいない、それに向きあう時、あなたは夕日に溶けて‥心を守る優しくて切ない曲
起こること全てに意味があるからと
「旅路」でこれからの出逢いの中にできることを探し続けて‥
「帰ろう」が教えてくれたことLet yourself flow as your inner wind blows#藤井風#Fujiikaze pic.twitter.com/xJAMETUUp2
— yuka-ze (@you000015k) December 8, 2022
まずは1番の歌詞について解説していきます!
あなたは夕日に溶けて わたしは夜明に消えて
もう二度と交わらないのなら それが運命だね
あなたは灯ともして わたしは光もとめて
怖くはない 失うものなどない 最初から何も持ってない
上記のパートでは陰と陽、生と死を表しているのではないでしょうか。
今生きている世界と死後の世界は、決して交わることはありません。
怖くはない 失うものなどない 最初から何も持ってない
今生きている時代にすべて荷物を置いてきた、と述べています。
だから死後の世界へは何も持っていかないし、何もない、という意味が込められている様に感じます。
人は生まれた時点ではまだ何も持っていません。
生きていく内にいろんなものを持つようになり、大事なものが増えていきます。
多くの物を失う怖さはあります。
ですが、死んでから失うものなんて何もないから、怖がる必要はないと言っているのでしょう。
続いてBメロの歌詞について意味を考えていきます。
それじゃ それじゃ またね 少年の瞳は汚れ
5時の鐘は鳴り響けど もう聞こえない
それじゃ それじゃ まるで 全部終わったみたいだね
大間違い 先は長い 忘れないから
それじゃ またねは別れを告げていますので、この曲の主人公は死の世界へ行こうとしています。
生きとし生けるものは、誰だって年老いたら死の世界が待っています。
続いて1番のサビの部分を考察していきましょう。
ああ全て忘れて帰ろう ああ 全て流して帰ろう
あの傷は疼けど この渇き癒えねど もうどうでもいいの 吹き飛ばそう
死ぬ時くらい、生きてきた時の嫌な記憶は全て忘れたいと思っているのでしょう。
決して傷は癒えないかもしれない、でも死ぬのだからもうどうでもいい。
そう吹っ切れている様に感じます。
さわやかな風と帰ろう やさしく降る雨と帰ろう
憎みあいの果てに何が生まれるの わたし、わたしが先に忘れよう
もう死ぬのであれば、ネガティブの感情を全部捨てて清い心となって死にたい、と言っている様に聞こえます。
ここまで1番の歌詞の考察を行ってきました。
続いて2番の歌詞の考察をしていきます。
あなたは弱音を吐いて わたしは未練残して
最後くらい神様でいさせて だってこれじゃ人間だ
わたしのいない世界を 上から眺めていても
何一つ変わらず回るから 少し背中が軽くなった
1番では描かれなかった人間のネガティブな要素が詰め込まれた歌詞になっています。
自分がこの世からいなくなったとしても、何も変わらないのだろうと言っているのかもしれません。
続いて2番のBメロの歌詞の考察です。
それじゃ それじゃ またね 国道沿いで別れ
続く町の喧騒 後目に一人行く
ください ください ばっかで 何も あげられなかったね
生きてきた 意味なんか 分からないまま
1番と同じで別れを告げていますので死へ向かっています。
後悔後先立たずということわざがありますが、自分の人生を振り返ってみると後悔が多かったりします。
人から貰うばっかりで自分は人のためにどれだけのことができたのだろうと瞑想しています。
続いて2番のサビの考察です。
ああ すべて与えて帰ろう ああ何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとうって胸をはろう
これまで自分から”与える”という行為をしてきませんでした。
だからせめて最期くらいは与える立場に経ってもいいのではないか、と主人公は思うようになりました。
そして自分に与えてくれたすべてのものに対して、ありがとうと感謝を伝えています。
待ってるからさ、もう帰ろう 幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に何が持っていけるの
一つ一つ荷物手放そう
憎み愛の果てに何が生まれるの
私、私が先に忘れよう
死んでいく人には何かを持つことはできません。
だからこそ終活をしている人もいます。
自分が生きている間に、少しずつ身の回りの物を整理して、綺麗な状態で死を迎えるために。
「帰ろう」のラストの歌詞は、
ああ今日からどう生きていこう
死後の世界にも、また新たな生活が待っているのかもしれません。
死後の世界での新たな生活と、現代に生きている人たちに向けた言葉なのかもしれません。
1番では死に行くから何もかも忘れ、清い心で死んでいきたいと語っていました。
しかし2番では人間なのだからネガティブな感情くらいある、といった、1番とは相反する言葉の意味が取れました。
音楽を聞くのではなく、歌詞を読むことで意味もわかってきます。
そのため、より奥深さが出てきてまた違った視点から音楽を楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
ということでこの記事では
- 「帰ろう」はどんな曲?
- 「帰ろう」の歌詞の意味を藤井風本人が解説していた!
- 「帰ろう」の歌詞の意味って?
以上についてお伝えしてきました。
Q.「帰ろう」はどんな曲なのか
→生きとし生けるもの、死を迎えつつある全ての存在に対する想いを歌ったバラード曲となっています。
Q.「帰ろう」の歌詞の意味を考察
→この世に生まれたものはいずれ死を迎えます。
しかし死の世界でもまだ続きはあるのではないだろう、そう歌っていると考察します。
藤井風の「帰ろう」は、生と死に対面する人へのいたわりが伝わってくる内容になっていました。
この曲を聴いて思わず涙した、と答えた人も多かったようです。
嫌なことや辛いことも多い世の中、生きているということだけでも素晴らしいのだ、と教えてくれたような気がします。
最後までお読みいただき
ありがとうございました!